最初の一歩は、身近な被写体から。
3年間スタジオで修行して、フォトグラファーとして活動してから13年になります。写真を始めたのは北海道にいた大学時代。その頃野生動物に興味があって身近にいたキツネやリスを撮ったり。何の知識もなかったから、いわゆる入門機と言われるようなカメラで、身近な友達とかも撮ってましたね。ドキュメンタリーみたいな感じで何かやってるところをこっそりと。そういう撮影の仕方が割と好きだったし、今もその撮り方が評判が良いですね。このPROFESSIONALシリーズの撮り方もそうだったりします。
夢の舞台、ミラノコレクションへ。
野生動物とか自然を撮っても「結局若い人は見ないじゃん」って結論に至って。どうやったら若い人たちも見るかなーって考えたときに、ファッションとくっついたら面白いかなと思って、スタジオで修行を始めました。その頃からVOGUEとかBAZAARとか海外のファッション雑誌ばっかり見てたから、あるブランドに帯同してミラノコレクションで撮影した時には、ついにここまできたかっていう思いがありましたね。大げさに言ったら夢の舞台だったし、ああいう写真が撮れたらいいなって思っていた憧れだったから。何シーズンも撮ってたら麻痺してくるけど最初のころは印象深かったですね。そのなかでフィッティングの写真ばかりを集めた、ライブ感のあるLOOKBOOKを作ったりもして、自分のルーツである「ドキュメンタリー写真が好き」っていうところにも結びついたりしました。
プロフェッショナルとしての自分の価値は、視点。
フォトグラファーと普通の人の違いっていうのは、視点のスペシャリストであるかどうか。おんなじ風景をおんなじように見てるけど、全く違う捉え方ができるっていうのが、プロフェッショナルとしての自分の価値だと思ってるから、そこを磨く。昔はなんでもかんでも撮ってたけど今はどっちかって言うと視点を広げる為に、マインドマップとかを使って一つの物事を分散的に考えたり、そこに繋がりを見つけたり、思考力を鍛えている。結局写真で心が動くかどうかってコンセプトとか裏側の考え方だったりするから。あとは街を歩いていても、こういう光キレイだよなーとか、この光どうやったら再現できるかなーとか。そういうことを常に考えながら歩いてたりする。そうすると撮らなくても自分の脳の中にそういうビジュアルがインプットされて、引き出しがどんどん増えていくんですね。
求められるビジュアルの、その先を見せたい。
フォトグラファーとして、クライアントが欲しいと思ってるビジュアルを見抜く力っていうのは、割と早い段階から意識してたかな。でも本当に必要なものはその先。クリアしなきゃいけないハードルは一先ずクリアして「次を見せる」ことが大切。その「次を見せる」っていう時に、引き出しの多さ、日々の積み重ねがないと厳しいのかなと思います。フォトグラファーっていうのは最終的な画の仕上がりに責任がある。ヘアメイクがどれだけ頑張っても、スタイリストがどんなに頑張っても、最終的に良い作品になるかどうかはフォトグラファーにかかっているっていう思いがあって。みんなが積み上げて良いものにしてきた作品の、自分が最後の砦だっていう。ここで最後ブラッシュアップするんだっていうプレッシャーを常に感じつつ、撮影を楽しんでいます。
人間と自然の、新しい関係を撮りたい。
これから撮りたいものは、人間と自然の関係。写真を始めた頃から野生動物の保護とか、環境保全とかに興味があったんだけど、実は地球は人間に守ってもらう必要なんてないんじゃないかって思うことがあって。最悪、地球は氷河期で恐竜が滅んだみたいにリセットできるんだろうなって思ってて。人間が作ったものに対して、ツタがはってたりする光景を見ると、地球が人間から自然を取り戻そうとしてるんじゃないか?っていう見方に今なってて。東京の中でも空き地になっているところにものすごく草が生えてたりとか。そういった都市の中の自然。人間の手から自然を取り戻そうとしている雰囲気とかが撮れたら面白いんじゃないかなとか思いますね。
今回の時計をつけてみて。
こういうシンプルな感じっていうのはすごく好き。ロゴとかもそんなに大きくないから。服でもロゴが全面にっていうのはあまり好きじゃないんです。渋めの色が好きですね。もうほんとパンツとTシャツとか、シャツはそんなに興味ないくらい。アウターはめっちゃ好きなんですよ。ジャケットとかコートとか。ロングコートが好きなんですよね。昔は色んなのが好きだったけど、飽きのこないデザインっていうのが好きですね。段々と普遍的な、時代とはあんまり関係ないものが好きになってますね。流行り廃りのないもの。この時計もシンプルで好きですね。存在感はあるけど、飽きのこないっていうのがいいですよね。
Dk OGAWA
1979 山口生まれ埼玉育ち
2002 Gaien Studio勤務
2005 フリーのレタッチャーとして独立
コマーシャルフォト50選選出
2008 フリーのフォトグラフアーとして独立
ミラノコレクションやブランドルックブックを多数手がけるほか
モードなフアッションフォトのテイストで グラフィック広告、ミュージックビデオ、CFの撮影も手がける
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